中皮腫の原因になった父の職業と発病するまでのこと
こんにちは。ベルぽんです。
最初何から書き始めればいいのかとも思っていましたがまずは父がどんな人だったのかというのと
どんな仕事でアスベストに曝露して中皮腫になったのかをお伝えしたいと思います。
目次
- 中皮腫になった父の当時の職業
- 中皮腫がわかるまでの父の生活
- アスベストが騒がれていたいたときの父の反応
- 結果:家族も知らないうちに曝露していた
中皮腫になった父の当時の職業
まずはアスベストに曝露することになった当時の職業と
父がどんな生活をしていたのか略歴を作ってみました。
父:昭和20年代前半生まれ。いわゆる団塊の世代。
職業:設備設計士
アスベストに曝露した当時の仕事:建築現場の設備施工の現場職
喫煙:なし
飲酒:たまに嗜む程度
テニスやゴルフ、散歩が日課の我流健康オタク
4人兄弟の姉3人、最後にして待望の末っ子長男。
昭和20年代前半生まれの父は高校卒業と同時に就職した会社で建築設備の施工などを行い
その際にアスベストに曝露していました。但し、その企業が直接アスベストを使用していたわけではなく
アスベストを使用している現場で作業をしていた。ということです。
※またこの件については労災のことを書くとき詳しく書く予定です。
その会社では数年後に現場作業から設計の部署に異動していました。
また2〜3社転職をして20代を独身で謳歌し母と30才を前にお見合い結婚。
結婚後に姉が生まれてその後私が生まれるくらいのタイミングで
自営業で建築設備の設計士として独立。
余談ですが亡くなった後に厚生年金の加入状況などから転職を何回かしていたのを知ったのですが
自分の親ながら何度も転職をができていい時代だなぁとしみじみ…羨ましい。
そして私が物心ついたときにはもう自営業でずっと自宅で仕事をしていたので
”たまに請け負っている仕事の現場を見に行く”くらいのことがあるのは知っていましたが
そういった過酷な現場で働いていたということは父が中皮腫になってから初めて知ったことでした。
中皮腫がわかるまでの父の生活
仕事以外での父の生活も少し書いておきます。
学生時代からテニスなどスポーツが大好き。
体力には自信があることも相まってなのか大の病院嫌い。
今回の中皮腫の件がわかるまではどれだけ思い出しても私の幼少期に父が病院に行ったという記憶がなく
昔母に聞いた、母が私を妊娠しているときに父が盲腸になって入院したという話をくらいしか
父に対しての病院や病気のイメージは縁遠いものでした。
病院嫌いだから身体を悪くしないように!という意識も高いところから健康オタクになり
とにかく健康に良さそうなものやことは運動を始めサプリなんかも進んでやっていました。
タバコは一度も吸ったことがなく、お酒も家で仕事をしていたこともあって瓶ビール1本をたまに嗜む程度。
だから家族としては父が病気になるという姿が想像できずに
なんとなく、人はいつか死んでしまうと理解っていてもずっと元気でいるんじゃないかと思わせる人でした。
でも父は私が生まれるずっと前、何なら母とすら出会う前にもうすでにアスベストの被害にあっていた。
私の息子が当時ちょうど高校3年生だったのでその息子と同じ年の頃に
もういつ発病するかわからない時限爆弾を抱えていたんだなと思うとやるせない気持ちです。
でもアスベストの被害にあった人間を悪く言うのもアレなんですが
父にも反省してよ…と思うことはありました。
アスベストが騒がれていたいたときの父の反応
日本でニチアスやクボタのアスベスト問題がニュースで報道されていた2005年頃に
もう家を出ていた私は息子を連れて実家でなんとなくこのニュースのことを話したことを覚えてました。
年に数回しか帰省できなかったから多分話した内容が印象深くて記憶に残っているのだと思います。
アスベストって石綿でしょ?あの理科の実験とかで使ってたやつ
そうそう。アスベストは建築現場でもよく使われているわ。
へぇ…父は大丈夫なの?
お父さんは関係ないわー
関係ないわ。
関係ないわ。。
関係ないわ。。。
めっちゃ関係あったじゃん!!!
確かこのアスベストで中皮腫という恐ろしい病気になるというので
アスベストを使用した現場で作業した方は検査など受けるようにと報道されていた気がします。
でもそれだけ理解ってても「病院嫌い+我流健康オタク=自分は大丈夫!って根拠のない自信」という
一番最悪の方程式を導き出していた父が健康診断を受けることはなかったようでした。(母に聞いた話)
父が中皮腫と分かってからこの話をしたことがありましたが
そうだったかなぁ?とすっとぼけ状態。
父はアスベストの事も中皮腫のことも自分には関係ないと舐めていたのだと思います。
子としてはもっと話を、昔のことなど聞いておけばよかった…と後悔がつきません。
この先このサイトで恐らく何度も書いていく言葉になるとは思いますが
親の過去を聞けるときに聞いてあげてください。
些細な会話から何か気がつけるかもしれないので。
このサイトを始めた理由の一つである私のように後悔する人が少しでも減るように。
また父のように自分は関係ないかな?と思っている人にも
自分も”もしかしたら…”と思って欲しいので。
結果:家族も知らないうちに曝露していた
結果としては高校卒業後の10代のうちにアスベストを使用していた現場で曝露して
家族の知らない間にアスベストの被害に合っていました。
ただ、父が日本でアスベスト被害について騒がれだした時に
もしかしたら自分もそうかも知れないと少しでも疑って自分と向き合ってくれていたら
また家族として話をもっと聞いてあげていたら一度検査に行こうと言えたかもと思ってます。
そうしたらまだ父は中皮腫になったとしても亡くならずに済んだのではないか、とか
全ては後からのことでなんとでも言えるのですが遺された者としては
どうしてもそうやって考えてしまいます。
アスベストを使用していたところで仕事や近くで生活をしていたことがあると判ったときに
一度病院に行って検査しておいたほうがいいよ!という理解が増える世の中になるといいなと
思わずにいられません。
それではまた。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません